地球海洋学科

シラバス

科目名

海洋大気物理学

区分・単位

選択必修・2単位

開講時期

2学年後期

基礎とする科目: 流体力学

発展科目: 気象学概論、大気科学

授業の位置付けと目的

海洋大気物理学とは、地球上の大気や海洋、あるいは惑星を取り巻く流体のような、回転する球面上に存在する成層した流体の運動を取り扱う物理学であり、台風や竜巻、低気圧などの渦運動や、山岳波や海洋の内部波などの各種波動、また黒潮など西岸境界流の成因を理解する上で基礎となる理論体系である。本講義では、流体力学・数学の知識を基に、海洋および大気を支配する力学の基礎を学ぶ。

授業計画

週/章

授業内容

1

導入

2-3

回転系上の流体方程式

4

回転系上の局所直交座標、遠心力の取り扱い

5

エネルギー方程式、連続の式

6

浅水方程式の導出

7

地衡流、慣性振動

8-9

重力波、慣性重力波

10

ポテンシャル渦度保存則

11-12

ロスビー波、ケルビン波

13-15

2層流体、エクマンらせん

成績の評価:

授業中の小テストと期末試験(100%)   再試験あり

教科書:  

参考書:九州大学大学院総合理工学府大気海洋環境システム編

「地球環境を学ぶための流体力学」 成山堂書店

木村龍治 「地球流体力学入門」 東京堂書店

小倉義光 「気象力学通論」 東京大学出版会    

その他: