地球海洋学科

シラバス

科目名

海洋探知工学

区分・単位

選択必修・2単位

開講時期

3学年後期

基礎とする科目:振動波動学、海洋音響計測

発展科目:卒業研究等

授業の位置付けと目的

海中物体を探知するためのソーナーに関する工学的基礎知識を学び、ソーナーの運用に必要なソーナー方程式について理解する。

授業計画

週/章

授業内容

到達目標

1

ソーナー工学概論

なぜ海中物体探知にソーナーが用いられるのかの理解

2

音波の基礎

平面・円筒・球面波、音響インテンシティ等の理解

3

電気音響変換器

圧電素子、等価回路、送受器感度等の理解

4

アレイ

ダイポール、ラインアレイ、円筒アレイ、指向性等の理解

5

海中音波伝搬1

音速プロファイル、拡散損失、吸収損失、音線理論、伝搬損失モデルの理解

6

海中音波伝搬2

音線追跡、伝搬モードの理解

7

ターゲットストレングス

基本形状・潜水艦・機雷のターゲットストレングスの理解

8

残響

反射と散乱、体積散乱、海面・海底散乱の理解

9

雑音1

海中周囲雑音の理解

10

雑音2

船舶雑音、自己雑音の理解

11

ソーナー方程式

パッシブ・アクティブ方程式、検出閾値、検出インデックスの理解

12

パッシブソーナー方程式

広帯域・狭帯域検出処理器の理解

13

パッシブソーナーにおける測距

パッシブ測距の理解

14

アクティブソーナー方程式

パルス波・連続波・変調波処理器、雑音限界、残響限界の理解

15

小試験

成績の評価:

次のとおりであるが、授業の進展により各評価項目の割合(%)を変更することがある。

小試験(45%)、定期試験(45%)、平常点(受講態度)(10%)   再試験あり

教科書:プリント配布

参考書:A. D. Waite, "SONAR for Practicing Engineers", John Wiley & Sons, Ltd.

    海洋音響学会編、「海洋音響の基礎と応用」、成山堂書店

その他: