地球海洋学科

シラバス

科目名

衛星画像処理概論

区分・単位

選択・2単位

開講時期

4学年前期

基礎とする科目:応用電磁気学

発展科目:

授業の位置付けと目的

人工衛星による地球観測は1960年代に始まった。その後60年で人工衛星に搭載されたセンサは飛躍的に進化した。しかし、いくら精度が向上したと言っても、依然としてデータにはノイズが含まれている。本授業では、そのノイズを克服するため、そもそもノイズとは何なのか、時には理不尽なと嘆きたくなるようなノイズの性質について学ぶ。基礎が分かれば、測定データに(ときには納品時につじつまを合わせるため業者が故意に)隠されたノイズの発見の仕方や処理の方法がおのずと見えてくる。本授業では、ノイズ処理の基本と応用に関する基礎知識を修得するとともに最先端の人工衛星によるデータ解析技術の習得を目指す。

注意:本科目は、他学科の学生も受講できるので、地球海洋学科の学生だけが習うこと(大気・海洋の現象とそれを観測する手法)は教わっていないことを前提として進める。このため、地球海洋学科の学生は別の授業と内容が重複する。

授業計画

週/章

授業内容

到達目標

1

本授業の目的

本授業の全体の流れ。

2

衛星の軌道

衛星の軌道の特徴を学ぶ。

3

ノイズ

ノイズの性質について学ぶ

4-6

ノイズの例

ノイズの具体例(ストライピングノイズなど)とその処理法を学ぶ

7-9

ガウス分布とその応用例

ガウス分布の性質を学ぶ。また、ノイズ以外にも応用されているガウス分布の例を学ぶ。

10-11

巨大なデータの取り扱い

実際に観測を行うと巨大なデータを一括して取り扱うことが少なくない。ここではその処理法について学ぶ

12-13

衛星データの取り扱い

衛星データ(AMSR-EやJason2など)を実際の取り扱い方法(衛星データのレベル・一般公開のされ方・読み出しプログラムの作り方)を学ぶ。

14-15

衛星データの応用

衛星データを扱った研究例を紹介する。

成績の評価:3-4回行う小テストの総合成績。再試験あり。

教科書:適宜、資料を配布する。

その他: