円柱からの渦放出抑制
1.円筒形リングを配列した実験(抗力および変動力の低減)
円筒形のリングを円柱軸方向に等間隔に配列した実験を行いました。リングの直径・幅、配列ピッチ、およびレイノルズ数を系統的に変化させた結果、レイノルズ数が20000程度を超えた時、特定のリング形状・配列において抗力が大きく低下すると共に、変動力の周期性がほぼ消滅することがわかりました。
【 主な文献 】
- Reductions in Drag and Fluctuating Forces for a Circular Cylinder by Attaching Cylindrical Rings, J. Fluid Science and Technology, 2-1 (2007), 12-22
- Suppression of Fluctuating Lift on a Circular Cylinder by Attaching Cylindrical Rings, J. Fluid Science and Technology, 6-6 (2011), 1036-1050
2.円筒形リングを配列した実験(空力騒音の低減)
円筒形リングを配列すると、渦放出が抑制される条件では音圧変動の周期性が見られなくなり、空力騒音も大きく低下することがわかりました。