第71回開校記念祭あいさつ
防衛大学校長挨拶
防衛大学校長 久保文明
本年は4年ぶりに新型肺炎感染症対策なしの平常通りの開催となりました。学生は久しぶりに、ほぼ希望通りの開校記念祭を実施できます。学生の士気もきわめて高いはずです。
本年の開校記念祭に臨む学生の気概は、その統一テーマ「Reborn ～新時代創生と継承～」によく表現されています。第68回から第70回の開校記念祭では、残念ながら様々な制約が課されました。しかし、その中にあっても多種多様な新しい工夫や試みが実施されてきました。これは開校記念祭だけでなく、防大生活全般についても言えます。伝統とされてきたものの中でも、この際見直され廃止されたものもあります。新しい試みが着手され、一部は定着しつつあります。防大にとって、貴重な伝統を継承しつつ、未来に向けて新しい姿を模索する作業はすでに始まっています。本年の開校記念祭はある意味でその最初の報告会のようなものかもしれません。
防衛大学校では、国内の他のすべての大学と同様に必要とされている単位数の学問を修めつつ、防衛学、訓練、TOEIC受験、寮生活、運動系の校友会(一般大学での体育会あるいは運動会)活動等が科されています。防大生は普通の大学の2つないし3つ分くらい濃厚な学生生活を送っていると言っても過言ではないでしょう。開校記念祭はそのような学生による、日頃の学習・訓練の成果を世に発信する貴重な機会となっています。
自衛官は危険を顧みず、国民の命や国土を守り、また災害救助に尽力します。すなわち、国民への奉仕の程度という点で、公務員の中の公務員という性格を持っています。開校記念祭はそのような自衛隊の指導者になるべき若者の情熱と想像力が凝縮されています。生まれ変わりつつある防大とその開校記念祭を、お時間のある限り最後までじっくりご覧いただければ幸いです。
防衛大学校同窓会長挨拶
防衛大学校同窓会長 村川豊
防衛大学校は、将来自衛隊の幹部自衛官たるべき者を育成するという明確な目的を持っており、卒業生は陸上・海上・航空自衛隊等の国防の第一線で日夜活躍しています。
この３年もの間、新型コロナウイルスの感染拡大は、社会に多くの制約をもたらし、防衛大学校においても勉学、教育訓練及び学生生活等において多くの困難があったことと思いますが、学生の皆さんがこれを乗り越え、制限のない開校記念祭を迎えられましたことはこの上ない喜びであります。
現在、我が国を取り巻く国際環境はかつてない厳しさと変化の中にあり、「士官学校」たる防衛大学校の役割も一層大きくなっています。学生の皆さんには、これからの不透明な時代に豊かな創造性を持った逞しい人材に成長されることを願っています。
今年の開校記念祭のスローガンである「Reborn ～新時代創世と継承～」は時代に合致した素晴らしいテーマであると思います。
学生の皆さんはこれまでの制約から解放され大いに開校記念祭を盛り上げ、来場の皆様におかれましては、開校記念祭を通じて将来性ある学生の溌剌とした姿をご覧いただき応援していただけましたら幸いです。
開校祭実行委員長挨拶
開校祭実行委員長 加藤稔希
開校祭学生実行委員長の441小隊4学年加藤稔希学生です。この度は第71回開校記念祭ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本年度のテーマは、「Reborn ～新世代創世と継承～」です。防衛大学校は過去３年間、コロナウィルスの影響を大きく受け、本校は学科・訓練・校友会・学生舎生活において様々な変化があり、失われた伝統や新たに生まれたものもあります。その中でも先輩方はこの状況でも何とか伝統・行事を紡ごうとする努力をしてきました。これに報いられるよう、４年ぶりに実施される“全力”の開校記念祭を通して、新たに生まれ変わった防衛大学校を見ていただけるようにという気持ちを込めて設定させていただきました。
我々６８期以下ほとんどの学生はいわゆる例年通りの開校記念祭を知りません。そのため先輩方が紡いできたノウハウを踏襲しながら学生が新たな要素を考え、これを散りばめながら準備を重ねてまいりました。開校記念祭は我々が日々勉学・訓練・校友会・学生舎生活などを全力で励んでいる成果の一端を一般の方々にお見せできる貴重な機会です。本校でしか見ることのできない棒倒しや訓練展示、観閲式は勿論、校友会展示や各ステージ、各大隊行事等においても学生は日々の努力の成果をこの大舞台で遺憾なく発揮しているはずです。ぜひ、2日間を通して様々なイベントをご覧になって、将来の国防を担う学生と交流していただければと思います。
４年ぶりの開催、皆様最後まで存分に新しい風の吹く本気の開校祭をお楽しみ下さい。皆様にお会いできることを実行委員会一同及び本科学生は、心よりお待ちしております。
学生隊学生長挨拶
学生隊学生長 大久保勇志
今年の開校祭は、約４年ぶりの通常開催となります。コロナ世代として防衛大学校に入校した我々６８期以下の学生にとって、初めて経験する大舞台です。毎年行う棒倒しや観閲式に加え、様々な形での魅力発信に向けて多くの学生がこの大舞台に想いを込めています。将来の国防を担う我々の勇姿に期待し、ここ小原台まで足をお運びいただければ幸いです。
最後に、１１月１１日、１２日の２日間にわたり開催される本開校祭ですが、体調管理等には十分お気を付けの上、ご来校してください。本科学生一同、皆さんと交流できる機会をとても楽しみにしております。