人工衛星の軌道について調べるには、力学の理論に加えて、数値計算にたよる場合が少なくありません。その流れは次のようになります。
まず、地球の自転や地軸の向きの変化を押さえて、座標系を確立します。時間についても、年月日のように不連続な表現を、力学になじむ時系になおします。
衛星に作用するさまざまな力をモデルに作り、数値積分によって位置や速度を求めることで、衛星の力学を表現します。
衛星を追跡する手段としては、地上から距離や方向などを観測するほか、将来的には衛星上での観測も使うようになるでしょう。
観測から軌道を決定するには、一括型とフィルタ型の推定があります。軌道が分かればその過去と未来を予測でき、さらに色々な衛星システムの力学をシミュレートできます。
研究用ソフトウェアは改変が多いので、間違いなく、能率良く管理しなければなりません。コードを自在にリンク編集し、HTMLマニュアルを自動編集するなど管理手法を工夫しました。
このようなソフトウェアを、今後の衛星利用構想に活用していこうと考えています。
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