棒倒しとは
棒倒しは、旧海軍兵学校の伝統を受け継ぎ、防大創設以来(昭和29年)行われてきた伝統ある競技会です。1チーム150名で、攻撃と防御に分かれて相手チームの棒を30度以上傾けた方が勝ちとなります。試合時間は2分間であり、時間内に勝負がつかない場合は、棒の傾いた角度による判定で勝敗を決定します。
パート紹介
攻撃側
- 突攻
- 棒に飛びついて棒を倒す
- スクラム
- 突攻が棒に飛びつくのをサポートする
- 遊撃
- 攻撃全般を支援
防御側
- 棒持ち
- 棒が倒れないように支える
- サークル
- 棒持ちの周りを取り囲んで守る
- キラー
- 攻撃してくる敵を体を張って止める
- 上乗り
- 棒の上から、棒に飛びつこうとする敵を落とす
- サル
- 上乗りの中でも、棒の最上部に位置するもの
ルール
審判による棒の角度又は反則宣告を受けた数により勝敗を決定します
勝敗
棒の傾斜で勝敗を判定する場合
- 棒の角度が先に垂直状態から30度を越えた大隊を負けとする。
- 棒の角度が垂直状態から30度に達した状態で先に3秒経過した大隊を負けとする。
- 1.と2.が同時に生起した場合は、1.に該当する大隊を負けとする。
反則宣告で判定する場合
- 試合において、反則宣告を多く受けた大隊を反則負けとする。
- 反則数が同じ場合は、最初に反則宣告を受けた大隊を負けとする。
審判
- 審判は、棒が30度に達したら旗を水平に上げる
- 30度の状態が3秒続いたら旗を真上に掲げる
- 30度を超えたら、旗を即座に真上に掲げる
これまでの優勝記録
年度 | 優勝 | 準優勝 |
---|---|---|
令和5年度 | 2大隊 | 4大隊 |
令和4年度 | 2大隊 | 4大隊 |
令和3年度 | 3大隊 | 2大隊 |
令和元年度 | 1大隊 | 2大隊 |
平成30年度 | 2大隊 | 1大隊 |
平成29年度 | 2大隊 | 4大隊 |
平成28年度 | 2大隊 | 1大隊 |
平成27年度 | 1大隊 | 2大隊 |
平成26年度 | 3大隊 | 2大隊 |
平成25年度 | 1大隊 | 2大隊 |
※令和2年度は中止
各大隊紹介
責任者からのメッセージ
棒倒し責任者 山下学生
第72回棒倒し競技会の学生隊責任者を務めます、423小隊4学年山下学生です。
「棒倒し」は、各大隊から選抜された150名が攻撃と防御に分かれ、心・技・体すべてをかけて全力でぶつかり合う、開校祭の華ともいえる競技です。競技時間はわずか「2分間」ですが、この「2分間」の裏には、選手・スタッフ、その他支援学生たちの1年間にも及ぶ、血のにじむような努力と苦悩の積み重ねがあります。
練成が思うように進まない日もありましたが、選手たちはこの日のために全力を尽くし、日々練習を重ねてきました。彼らの青春をかけた熱い試合に、どうか温かいご声援をよろしくお願い申し上げます。