小磯 隆広 (Koiso Takahiro) 准教授

最終学歴
2018年 明治大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了
学位
博士(史学)(2018年3月)
「東アジア国際政治をめぐる日本海軍の対英米観と政策・戦略」
教育科目等
基礎ゼミナール、近現代史、現代史概論、人間文化研究V、現代史特論、卒業研究
専門分野
日本近現代史、軍事史
キーワード
海軍、対外認識、国際秩序、大戦間期
主要所属学会
東アジア近代史学会、軍事史学会、日本歴史学会、日本国際政治学会、大阪歴史学会
著書・論文等
1.「日本海軍の大正デモクラシー認識」(黒沢文貴編『日本陸海軍の近代史』東京大学出版会、2024年)
2.『海洋政策研究所史料集成―南方進出・国家総力戦関係』全4巻(監修・解題、ゆまに書房、2022年)
3.『日本海軍と東アジア国際政治―中国をめぐる対英米政策と戦略』(錦正社、2020年)
4.『陸軍大将奈良武次日記―第一次世界大戦と日本陸軍 上下』(共編、原書房、2020年・2021年)
5.「『高松宮日記』と『高木惣吉日記』」(黒沢文貴、季武嘉也編『日記で読む近現代日本政治史』ミネルヴァ書房、2017年)
教官からひと言
専門は日本近現代史、なかでも満州事変前夜から太平洋戦争にかけての海軍を中心とする政治外交史を研究しています。この時代の歴史を仔細にみると、日本は決して直線的に太平洋戦争へと突き進んでいったわけではなく、むしろ具体的な歴史過程の中で複数の岐路があったことがわかります。その時代時代に実現した政策や構想がある一方、選択されなかった政策も多くあり、後者がなぜ実現しなかったのか、ということを考察するのも重要であると考えます。
政策決定の問題は、終局的には個人に行き着くといえるでしょう。政治家や外交官、軍人はどのような状況で、どのように考え悩んで判断を下したのか。将来幹部自衛官となる学生には、積極的に歴史学を学んで、幅広い視野を身につけてほしいと思います。