山近 久美子(Yamachika Kumiko) 教授

最終学歴
1995年 奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程比較文化学専攻退学
学位
博士(文学)(2013年3月)
「日本古代の都市と祭祀呪術の場に関する歴史地理学研究」
教育科目等
地域文化論、地域環境論、地域情報学、地理学、地理学研究、人間文化研究V、地理情報システム論
専門分野
人文地理学、歴史地理学
キーワード
古代都市、景観復原、地図史
主要所属学会
歴史地理学会、日本地理学会、人文地理学会、軍事史学会
著書・論文等
1.古代山城からみた北部九州―肥前国に注目して―(ジオグラフィカ千里、3、2024)
2.参謀本部『特別大演習に就て』−防衛大学校、国際日本文化研究センター、北海道大学の各所蔵本の比較(防衛大学校紀要、126、2023)
3.歴史地理学からみた動物と都市「空間」(条里制・古代都市研究、33、2018)
4.交通に関わる祭祀(舘野和己他編『日本古代の交通・交流・情報3』吉川弘文館、2016)
5.広開土王碑を将来した酒匂景信の中国大陸における活動―アメリカ議会図書館の手描き外邦図を手がかりに(朝鮮学報、221、2011)
教官からひと言
地理学って?
今ある世界や地域の姿は、歴史の中で作られてきました。現代や過去の景観や諸現象と、それらが作られた背景について考える学問です。
授業では?
防大は、将来幹部自衛官となる学生を育成しています。現代の地球や人間社会の諸問題を見据えて、今後の方向性と可能性を探るのは、リーダーの大きな使命です。そのために、過去を生きた人々の知恵や行動、思考を学び、将来に活かせる授業を心がけています。
学生は、古地図からGISまで、さまざまな地図を用いながら、物事を空間的にとらえることに挑戦します。
卒業研究は?
自分で調べること、行って見てみることを経験して、自分の興味と向き合い、生涯の学習テーマを発見しています。
教官の研究テーマは?
歴史的都市の景観復原です。構造物の復原だけでなく、人々にとって、古代都市はどのような場所だったのか?という問題の解明にも取り組んでいます。また、軍隊と地図についての研究も進めています。