近年,航空機・宇宙機の世界では無人機,弾道ミサイル迎撃システム,偵察・早期監視・航法などの人工衛星,そしてこれらと地上・海上・空中を統合したシステムがめざましい進歩を遂げています。アフガニスタンやイラクの例を見れば,これらのシステムが戦い方を根本から変革し始めていると言えます。 本分野では,ミサイルや人工衛星や航空機などの飛行に関する力学を中心にそれに付随した諸問題の教育,研究を幅広く行っています。講義では,各種戦術ミサイルの開発,設計,運用に必要な基礎能力,宇宙航行や飛行機の運動の基礎理論を学びます。本科・研究科の卒業研究ではコンピュータやフライトシミュレータを用いて,航空機の運動や操縦や誘導制御,ミサイルの誘導法,航空機・宇宙機の最適軌道などを研究しています。
サイド・ワインダー短距離ミサイル,スパロー中距離ミサイル,更に近年のAMRAAMやAAM-3などの空対空ミサイルは戦闘機の主要な武器です。またPAC-3やスタンダード・ミサイルなどの弾道弾迎撃システム,トマホーク巡航ミサイル,一歩兵のスティンガー携行SAMなど,誘導弾は陸海空を通じて必要不可欠な装備です。このようなミサイルは自動的に相手を追尾しますが,その誘導の原理や制御について私たちの研究室ではコンピュータ解析を用いて多くの研究を行い,国内外の講演会・論文誌で発表しています。
最近の米国の作戦ではプレデターなどの無人航空機が非常に大きな役割を果たすようになって来ました。私たちの研究室では長年,このような無人機・自動航空機の誘導制御,自動空戦のシミュレーションを研究しています。左の図は与えられた地形回避軌道を自動飛行する航空機の様子です。
最短時間で航空機が宙返りや旋回するにはどうしたらよいか。スペースシャトルの最適な帰還軌道はどのようなものか,将来型宇宙輸送機AOTVの軌道変更方法はどのようにするべきか。このような最適化という問題は誰でも興味があるのではないでしょうか。私たちの研究室はこのような航空機・宇宙機の軌道最適化問題をさまざまな手法により研究し,国内外で発表を行っています。
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