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人類にとって大空を自由に飛び回るのは大きな夢でした。ケイリー、リリエンタールらがグライダー飛行に成功したのは19世紀の事でしたが、続く20世紀にライトフライヤー号が人類初の動力飛行に成功し、現在では音の速さを超えて、より遠く、より速く、宇宙にも到達することができました。ところで、偉大な先人達は飛行家であるとともに科学者でもありました。飛行機が飛行するには空気を効率的に利用しなければならず、それは科学的な研究を必要としたからなのです。
飛行機の開発・評価には空気により作用する力~揚力や抵抗~測定が行われます。風洞は空気力の計測や流れの様子などを実験的に測定、観察することで、飛行機の開発に貢献しています。このように飛行機の特性を調査する風洞には、飛行速度に合せ様々なタイプがあります。例えば、低速風洞では、離着陸性能に関係するフラップの性能評価や飛行条件を模擬した実験を、また、超音速風洞では次世代機に関係する低環境負荷を目指した低ソニックブーム超音速機の基礎的な実験に取り組んでいます。
空気の流れは飛行機の性能に大きな影響を与えます。機体まわりの流れを目で観察することは大変重要な課題です。このような機体まわりの流れを観察する方法は~可視化法~と言われ、流れを視覚的に観察し、翼の問題点や改善点などを把握するために役立てています。フォーカシングシュリーレン法やレーザー光による流れの発光現象を利用したLIF法、光の干渉を原理を用いたPID法は風洞実験では有効な流れの可視化/計測法であり、国内外の関係機関と協力してその応用研究に努めています。また、近年では飛行機の構想設計から風洞実験まで、機体開発の新たな展開にむけた教育研究に取り組んでいます。
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