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アジア安全保障

アジア安全保障研究の概要

中国の海洋進出、北朝鮮の核開発を挙げるまでもなく、アジアの安全保障環境は混迷の度を増しています。それに対して防衛省・自衛隊の役割も深化、多様化しています。それは2015年の日米防衛協力のガイドラインとそれを受けて成立した平和安保法制に示されているとおりです。

グローバルセキュリティセンター(GS)では、アジアの安全保障に関する研究を深め、その成果を自衛隊に還元すべく防衛省・自衛隊の研究アセットを動員したいと思います。政策志向的研究を念頭に置きながらも、その問題の根源的な要因を摘出すべく、基礎研究も疎かにしないよう留意し、地域研究、国際関係論、比較政治学など様々なディシプリンの研究者が共通の問題に取り組むことで、よい化学反応と相乗効果が生まれることを期待しています。

そのためにもGSのアジア安全保障研究では防衛省関係者はもちろん、問題の当事国の政策担当者、研究者との意見交換を実施し、より深い研究を進めます。

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アジア安全保障分野の研究プロジェクト

現在、以下の研究プロジェクトに取り組んでいます。

1北朝鮮のWMD開発と日米韓安保関係の再調整

(1) 概 要
北朝鮮の核・弾道ミサイル開発が加速するなか、それを技術面からの分析を含めて客観的に評価するとともに、米国、韓国での新政権の対北朝鮮政策を検証することで、日本の安全保障政策を展望します。

(2) 研究代表者
倉田秀也 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授

(3) 共同研究者・研究機関
阿久津博康 防衛研究所主任研究官
渡邊 武 防衛研究所主任研究官
榊アレクサンドラ ドイツ国際問題・安全保障研究所
スウェーデン国防研究所

2新興核保有国の核ドクトリンの比較研究

(1) 概 要
インドの核ドクトリンが発表されて15年が経過した現在、その再検討が議論されています。北朝鮮についても事実上の核ドクトリンが発表され5年が経過しましたが、非核化措置が求められるなか、今後その再検討も排除されていません。本プロジェクトは、インド、パキスタン、北朝鮮の安全保障の専門研究者との議論を通じて新興核保有国の核ドクトリンを比較検討することで、それらの生成・展開過程の経験則を摘出し、今後を展望することを目的とします。

(2) 研究代表者
伊藤融 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授

(3) 共同研究者・研究機関
阿久津博康 防衛研究所主任研究官
渡邊 武 防衛研究所主任研究官
栗田真広 防衛研究所研究員
倉田秀也 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授

3中国の挑戦とインド太平洋「自由で開かれた国際秩序(FOIO)」の展望

(1) 概 要
台頭する中国の既存の国際秩序に対する挑戦は最近の米中対立構造に見られるとおり国際社会の大きな不安定要因になっています。日本は主導し推進してきた「自由で開かれたインド太平洋(FOIO)」はその処方箋の一つをみなされ、国際社会の支持を集めてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻をはじめ新たな懸案がインド太平洋地域を超えて広がりを見せる中、新たな対応も求められています。本研究では成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)との共同プロジェクトとして、FOIPの中核的理念である「自由で開かれたインド太平洋(FOIO)」について、先進自由主義諸国、グローバルサウス諸国などの取り組みを幅広く研究、今後の方向性について検討することを目的とします。

(2) 研究代表者
相澤輝昭 防衛大学校防衛学教育学群統率・戦史教育室准教授

(3) 共同研究者・研究機関
倉田秀也 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授
飯田将史 防衛研究所地域研究部中北研究室長
山本哲史 航空自衛隊幹部学校航空研究センター研究員(3等陸佐)
山口昇 国際大学副学長
河上康博 笹川平和財団安全保障県有グループ長
墓田桂 成蹊大学文学部教授

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