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デュアルユーステクノロジー

デュアルユーステクノロジー研究の概要

科学技術の発達により、軍事技術と民生技術の境界があいまいになりつつあります。インターネットやGPSといった、現在の我々の生活に欠かせないテクノロジーは、軍事技術として開発されたものです。また、宇宙開発やミサイル開発などにおいては、民生の技術が積極的に取り入れられています。このように軍事技術から民生技術へのスピンオフ、あるいは民生技術から軍事技術へのスピンオンが繰り返された結果、現在開発される技術は、軍事・民生双方に適用可能な「デュアルユーステクノロジー」として議論されることが多くなりました。

本研究分野では、近年の発達が著しい人工知能(Artificial Intelligence: 以下、AI)に着目します。現在、AIは機械学習、中でもディープラーニングと呼ばれる技術を核とした、第三次といえるブームを迎えています。過去2回のブームとの違いは、AIが自ら学ぶことが可能となりつつある点です。このため、技術は専門家の予想を超えた速さで進み、AIが人の知性を超えることは時間の問題であると言えます。このような状況に対し、民間企業ばかりでなく、政府も成長戦略の柱にAIの活用をあげるといった動きを見せるなど、AIについての備えが誰にとっても必要な時代となりつつあります。

本研究分野では、急速に発展するデュアルユーステクノロジーの技術的側面だけではなく、法律や倫理といった社会的側面からの研究も計画しています。

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デュアルユーステクノロジー分野の研究プロジェクト

現在、以下の研究プロジェクトに取り組んでいます。

1【終了】少量データで効率的に学習可能なニューラルネットに関する研究

(1) 概 要
人工知能において、現在主流となっているディープラーニングでは、大量のデータと膨大な計算資源が必要とされています。本研究は、瞬時学習と呼ばれる手法を用い、人間のように、少量のデータで効率的に学習を行えるニューラルネットについて研究するものです。

(2) 研究代表者
佐藤 浩 防衛大学校電気情報学群サイバー・情報工学科准教授

2電磁環境整備のための広帯域電波吸収体の開発

(1) 概 要
本プロジェクトでは、電波吸収隊の材料開発と、そのレーダー反射断面積(RCS)を解析することで、電磁環境整備のための新規電波吸収体の実用化を目指します。

(2) 研究代表者
石井 啓介 防衛大学校電気情報学群機能材料工学科教授

(3) 共同研究者
山本 雅司 防衛大学校防衛学教育学群国防論教育室教授
澤井 眞也 防衛大学校応用科学群応用物理学科准教授
中村 僚兵 防衛大学校電気情報学群通信工学科准教授
森本 貴明 防衛大学校電気情報学群機能材料工学科准教授
島 宏美  防衛大学校電気情報学群通信工学科講師
濵嵜 容丞 防衛大学校応用科学群応用物理学科講師

3フェーズドアレイアンテナを用いた高速セキュア通信に関する研究

(1) 概 要
今後ますます広がる高周波帯域の電磁波利用に対応するため、新規の高周波デバイス用電子材料を探索し材料作製、物性測定、デバイス作製を行うとともに、高周波電磁波の人体への影響についても調査・研究を行います。これらの成果を統合し、フェーズドアレイアンテナを用いた高速セキュア通信システムの構築を目指します。

(2) 研究代表者
西田 謙 防衛大学校電気情報学群通信工学科教授

(3) 共同研究者
森武 洋   防衛大学校電気情報学群電気電子工学科教授
多田 茂   防衛大学校応用科学群応用物理学科教授
田中 秀磨  防衛大学校電気情報学群サイバー・情報工学科教授
山中 倫太郎 防衛大学校人文社会科学群公共政策学科教授
赤上 裕幸  防衛大学校人文社会科学群公共政策学科准教授
江原 祥隆  防衛大学校電気情報学群通信工学科准教授

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