木下 哲生(Kinoshita Tetsuo) 准教授
最終学歴
1991年 国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程視聴覚教育法専攻修了
学位
教育学修士(1991年3月)
「外国語としての日本語学習の達成度に影響を与える要因についての実証的研究」
教育科目等
異文化コミュニケーション論、人間文化研究V、文献講読T
専門分野
コミュニケーション論、日本語学、教育学、日本文化論、異文化接触論
キーワード
コミュニケーション、異文化、教育、言語、外来語
主要所属学会
日本語教育学会、日本語学会、表現学会、比較文化学会、日本国語教育学会
著書・論文等
1.木下哲生(2016)「副詞・連体詞・接続詞・感動詞の史的変遷」、中山緑朗・飯田晴巳監修、沖森卓也・山本真吾・木村義之・木村一編『品詞別学校文法講座第四巻 副詞・連体詞・接続詞・感動詞 第9章』明治書院、pp.219-256。
2.木下哲生(2019)「『分を尽くし分を守る』ということ―日本の『世間』において『分』の果たす役割―」『比較文化研究』No.136、pp.161-172。
3.木下哲生(2020)「2つのコミュニケーション方略の相違―木下の説(2019)とハーバーマスの理論との『誠実さ』を中止人にした対比―」『比較文化研究』No.139、pp.35-46
4.木下哲生(2020)「夏目漱石の『坊っちゃん』に見る2つのコミュニケーション方略の総意とすれ違い―木下の説(2019)とハーバーマスの理論の対比に基づく考察―」『比較文化研究』No.140、pp.145-157。
5.木下哲生(2021)「日本のアニメーション映画における『子どもの成長』についての考察―『千と千尋の神隠し』における子どもの『分』という観点から―」『比較文化研究』No.145、pp.53-69。
教官からひと言
私はこの人間文化学科で、異文化コミュニケーションと、日本と西欧のコミュニケーション理論や文化的背景はどのように異なるか、この2つを主題とした授業を行っています。
日本人は電車で席を譲ってもらっても「すみません」、ミスをした際にも「すみません」と言います。感謝と謝罪の言葉が同じなのはなぜでしょうか。また防大生へのアンケートで見てみると、一番心置きなく話せるのは「同性の友人」、そしてコミュニケーションで一番気を使っているのも「同性の友人」という結果が出ています。気兼ねしつつ気兼ねなく話せるはずの友人と話しているという矛盾した状況がなぜ起きてしまうのでしょうか。
これはすべて、日本人の「内向きコミュニケーション」という特性のためだと私は考えています。そして学生には、この特性が、決して海外では通用しないであろうことを、さまざまな理論を用いながら説明をしています。今や自衛隊は国内だけでなく、PKO活動を通して海外でも活躍しています。そして将来幹部自衛官となる皆さんたちに、「自分たちとは異なる文化」を持つ人々との交流の方法を身につけてもらいたいと考えています。