副田 賢二(Soeda Kenji) 教授

最終学歴

2002年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得満期退学

学位

 博士(文学)(2006年1月)
 「〈獄中〉の想像力―近代日本文学におけるその機能と意義をめぐって」

教育科目等

 日本言語文化論T、メディア文化論、言語文化研究T、言語文化論、基礎ゼミナール、思想と文化、近代文学、日本文学史、卒業研究

専門分野

 近代日本文学、近代日本文化、メディア論

キーワード

 大正・昭和戦前期の文学、出版メディアと表象、想像力と幻想、戦争と芸術、現代芸術とメディア社会

主要所属学会

 昭和文学会、日本近代文学会、横光利一文学会

著書・論文等

 1.芥川龍之介「疑惑」論―「語ること」をめぐる転換―(国語と国文学、75、1998)

 2.「蟹工船」の「言葉」―その「団結」と闘争をめぐって(昭和文学研究、44、2002)

 3.「浅草紅団」をめぐって―「復興の東京」と「女」たち―(昭和文学研究、48、2004)

 4.〈作家権〉の構造―昭和十年代の『文芸春秋』と新人賞をめぐって(近代文学合同研究会論集、1、2004)

 5.「戦争」をめぐる芸術表現とその想像力―日中戦争から太平洋戦争期における変容と連続(軍事史学、44-1、2008)

教官からひと言

 私の主な研究対象は日本の近代文学ですが、芸術全般(美術、音楽〔特にロック系〕、写真、映画、現代日本文化)にも広く興味を持っています。近代日本文化やメディア、戦時下の芸術や大衆文化の消費構造についても研究しています。

 現代の文学研究は、単に文学作品を読んで論じるだけではなく、作品の背後にある社会構造や思想、メディア状況や影響関係など様々な要素を立体的に分析し、そこで実践的な〈知〉の実現を目指すという方向で展開されています。「文学」や「芸術」と言うと堅苦しい印象がありますが、実際のその世界はとても間口が広く、親しみやすいけど奥深い、チャレンジ精神を喚起させる学問領域です。このゼミに限らず、人間文化学科にはそのような人文科学の学問の面白さを体感できるゼミが数多くあります。人間文化学科でそのような学問の面白さに触れ、優れた書物を多く読み、世界中の素晴らしい芸術や文化に広く深く触れてみましょう!

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