菅沼 慎一郎 (Suganuma Shinichiro) 准教授

最終学歴

2015年 東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コース博士課程修了

学位

 教育学博士(2015年3月)
 「「諦める」ことの心理学的機能―建設的側面の臨床的応用を目指して―」

教育科目等

 心理学、人間学、基礎ゼミナール、心理学実験法、人間学研究T、ストレス管理論、卒業研究

専門分野

 心理学

キーワード

 臨床心理学、ストレス管理、心理学的支援法、認知行動療法

主要所属学会

 日本心理学会、日本発達心理学会、日本心理臨床学会、日本認知・行動療法学会

著書・論文等

 1.〈前向きな諦め〉を促すインターネット認知行動療法:日本文化にそくした心理支援のために(ミネルヴァ書房、2018)

 2.An Embodied Conversational Agent for Unguided Internet-Based Cognitive Behavior Therapy in Preventative Mental Health: Feasibility and Acceptability Pilot Trial(JMIR Mental Health、5、2018)

 3.精神的健康における適応的諦観の意義と機能(心理学研究、89、2018)

 4.青年期において諦めることはどのように体験されるか:プロセスに着目して(発達心理学研究、26、2015)

 5.強迫観念を主訴とする児童期強迫性障害の認知行動療法:認知的アプローチと早期介入の観点から(精神療法、40、2014)

教官からひと言

 心理学は人間の心を対象とする学問です。近代になって成立した比較的歴史の新しい学問で、様々な側面から人間の心の性質や機能について明らかにしてきました。私たちの心は一人一人の最も身近にあるものですから、自分でもよく分かっていて当然のように思われます。しかし、いざ改めて「心とは何で、どういう働きをしているのでしょうか。」と聞かれると、はたと困ってしまう人も多いのではないでしょうか。人間の心にはそのような不思議な部分があり、それが学問としての心理学の魅力の一つとなっています。

 加えて、その時々の時代や社会との関わりが強く、基礎科学としてだけでなく、応用科学として発展してきました。そのような実学的側面もまた心理学の特徴であり、他者理解や対人コミュニケーション、リーダーシップやストレス管理といった技能と密接に関係しています。人間の様々な営みを心理学的観点から見ていくことの面白さに触れる中で、幹部自衛官であると同時に一人の人間として生きていくために必要なことを学んでいってほしいと考えています。

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