小林 麻衣子(Kobayashi Maiko) 教授

最終学歴

2006年 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻

学位

 博士(社会学)(2006年3月)
 「スコットランド国王ジェイムズ6世の政治思想 1566-1603―ルネサンス期における理想の君主像―」

教育科目等

 歴史学、歴史概論T、欧米史研究、欧米史概論、欧米史特論、卒業研究

専門分野

 近世スコットランド思想史

キーワード

 君主の鑑、抵抗権論、建国神話と歴史叙述、ルネサンス

主要所属学会

 日本イギリス哲学会、日本カレドニア学会、日本西洋史学会、日本ピューリタニズム学会、日本政策科学学会

著書・論文等

 1.「16世紀スコットランドの知的潮流―王と人民との契約的観念と抵抗権論」(『ピューリタニズム研究』第10号、2016年)

 2.『スコットランドを知るための65章』(共著、明石書店、2015年)

 3.『近世スコットランドの王権―ジェイムズ六世と「君主の鑑」』(ミネルヴァ書房、2014年)

 4.「歴史の扉6 スコットランドの文化と社会」(指昭博編『はじめて学ぶイギリスの歴史と文化』ミネルヴァ書房、2012年)

 5.「ルネサンス君主」「ヘンリ8世とスコットランド」(指昭博編『ヘンリ8世の迷宮―イギリスのルネサンス君主』昭和堂、2012年)

教官からひと言

 ルネサンス期の人文主義者・著述家たちは、古典古代の知恵に依拠して君主に必要な資質や統治術に関する助言書を著し、理想の君主を育成しようとしました。例えば、エラスムスは後の神聖ローマ皇帝カール5世に『キリスト教徒君主の教育』を、マキアヴェッリはロレンツォ・デ・メディチに『君主論』を、スコットランド王ジェイムズ6世は自身の息子ヘンリに『バシリコン・ドーロン』(王の知恵袋の意)を書きました。こうした助言書の作品群は後に「君主の鑑」と呼ばれる文学的ジャンルに発展します。古典古代やルネサンス期の作品を参考にして、人を束ねて組織や国を導くのに必要な資質や術について自分なりのこたえを探してみてください。

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