中丸 貴史(Nakamaru Takafumi) 准教授

最終学歴

2010年 学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了

学位

 博士(日本語日本文学)(2010年3月)
 「『後二条師通記』研究―漢文日記生成論―」

教育科目等

 言語文化論、古典学概論、人間文化研究T、日本古典学特論、文献講読、漢文学、卒業研究

専門分野

 東アジア古典学、日本古典文学

キーワード

 古典、和文と漢文、日本漢文、古記録、語りと筆録

主要所属学会

 日本文学協会、中古文学会、和漢比較文学会、説話文学会、日本中国学会

著書・論文等

 1.単著『『後二条師通記』論―平安朝〈古記録〉というテクスト―』(和泉書院、2019年11月)

 2.千葉一幹・西川貴子・松田浩との共編『日本文学の見取り図―宮崎駿から古事記まで―』(ミネルヴァ書房、2022年2月)

 3.木本好信・樋口健太郎との共編『時範記逸文集成』(岩田書院、2018年9月)

 4.「旅と日記―『万葉集』『土左日記』『渡宋記』『為房卿記』、東アジアの時空から―」(『日本文学研究ジャーナル』第27号、2023年9月)

 5.「文学研究からみた日記研究と歴史学」(『歴史評論』874号、2023年2月)

教官からひと言

 専門は日本古典文学、なかでも漢文を中心として平安時代の言語文化のあり方を研究しています。古典や漢文と聞くと、多くの方々は高校までの国語の授業を想像されるでしょう。また日本文学なのに、なぜ漢文なのか、と訝しく思う方もいらっしゃることでしょう。大学(校)で学ぶ古典や漢文は高校までのものとはひと味もふた味も違います。また、これまでの日本文学のイメージが「創られたもの」であることに気づいたとき、学問することの意味が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。

 幹部自衛官を養成する防衛大学校だからこそ、古典を学んでほしいと思います。よく言われるような「日本人として」とか、「教養として」といったものではなく、古典を相対化し、積極的に古典と格闘してほしい。古典がなぜ「古典」であるのか、千年も生き続けている「ことば」とはどのようなものか、古典の実態に触れるとき、未来の幹部自衛官としての道が拓けてくるのではないでしょうか。

↑ ページの上部へ